以前ハウスオブザデッドの記事をまとめていた時の話なんですが、たまたま面白そうなゲームの広告が出ていたのを見かけました。
それが「嘘つき姫と盲目王子」というゲーム。
私が初めて広告を見た時に本当にゲームの世界なのかと非常に驚き、まだプレイしてないのにその不思議な世界観にのめりこんでしまったこのゲーム、一体どのようなストーリー、ゲーム内容なのでしょうか?
あらすじ・世界観
この「嘘つき姫と盲目王子」というゲーム、まるで童話のようなタイトルからも分かるように、不気味だがどこか温かみのあるまるで暗い雰囲気の絵本のような世界観。
私はこういうナイトメア・ビフォア・クリスマスみたいなダークファンタジー的な世界観が大好物なので、画像やら映像を見るだけですぐに惹きつけられました。
続いてはストーリーですが、ざっくり要約するとこんな感じ。
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ある森の奥に美しい歌声を持つオオカミのような姿の人食いの魔物がいて、森のそばにある小国の王子は毎晩それを聞きに行っていました。
狼は自分の歌声を聞きに来る王子を、気まぐれで食わずに見逃したのですが、王子が聞きに行っているのを見て次第に食べようという気を失くしていました。
ある夜のこと、王子が歌声の主を一目見ようとして岩をよじ登ろうとしました。 狼は自分の正体を知られてはならないと、目を覆い隠すために手を伸ばしましたが…
狼の鋭い爪は、王子の美しい顔を引き裂いてしまいました。
それ以来、狼の歌声を聞きに来る変わり者などいるはずがなく、王子が受けた傷がもとで盲目になってしまったこと、その傷ついた顔を忌み嫌った王により城の牢獄に幽閉されたことを知った狼はその夜白の中へと忍び込みました。
聡明な王子は声を聴くなりあの美しい歌声の主だとすぐに分かりましたが、目が見えないせいで今自分の目の前にいるのが自分の目を傷つけた魔物であることは知りません。
狼は彼が盲目であることをいいことに「自分は隣国からやってきた姫である」と嘘をつき、森の奥にいる魔女に傷を治してもらうと約束しました。
森にすむおそろしい魔女はどんな願いもかなえてくれますが、その代償として「願いの主が最も大事にしているもの」を差し出さなければなりません。
それでも王子を救いたい狼は、自分の大事な歌声を犠牲にしてでも人間に変身する能力を得て、王子を冷たく寂しい牢から解放するため、森の奥へと向かうのでした。
あらすじを見るだけでも1つの童話の世界を味わっているような感じで、ストーリーは寂しげですが殺伐とした雰囲気ではないので老若男女誰でも楽しめるといった印象。
ゲーム内容・システム
ではここからメインであるゲーム内容やシステムについて解説しようと思います。
「嘘つき姫と盲目王子」は姫を操作しながら様々な仕掛けを解き、盲目の王子をゴールへと導くアクションゲーム。
プレイヤーは状況に応じて、狭い隙間を通ることのできる小さい体と器用な指先の姫と障害物をどけたり魔物を倒すことができる狼の2つの姿を使い分け、ステージを進んでいきます。
また王子と手をつなぎゴールへと誘導するのも姫の姿でないとできません。
過去のレトロゲームで言うと、スーファミの「マリオとワリオ」に近い感じでしょうか。 こちらもバケツを被せられ前が見えないマリオをゴールへと誘導するゲームです。
またこのゲームにはステージスキップ機能が搭載されており、どうしてもクリアできないステージをスキップしてストーリーを進めることができます。
全てのステージは一度クリアすれば何度でもプレイ可能。 気が向いたときや隠されたアイテムを収集したいときなど自分のペースでゲームを進めることができます。
とにかくストーリーを楽しみたい、と言う方は難しいステージをスキップして、あとでじっくりクリアするという楽しみ方もありかと思います。
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またグラフィックはペンで描いたかのような(というより実際にデザイナーの手描きで作成した)アナログ調のぬくもりのある世界観が特徴。 同じくグラフィックが手描きでダークな世界観のスカルガールズに何となく似ている気がします。
またイベントシーンには声優による朗読とページをめくる演出で、まるで本当に絵本を読んでいるかのような感覚で物語を楽しむことができます。
これはゲームよりも物語の方がメインなんじゃないかと言わんばかりにストーリーを楽しませる気満々ですねw 私もゲームそっちのけでストーリーだけを楽しんでしまいそうですw
第一印象
さてこの「嘘つき姫と盲目王子」、私自身の印象としては「この世界観が好みで、ストーリーだけでも十分楽しめそう」と言った感じ。
絵本のようなぬくもりとダークファンタジーという、私の大好物2つが融合した好み中の好みの世界観で、ストーリーも思わず引き込まれてしまうような魅力的なもの。
王子が目が見えるようになった時、魔物の姿を見て永遠に別れてしまうのか、それとも2人の絆は深まり城or森の中で一緒に住むことになるのか、ハッピーエンドかバッドエンドかその結末が非常に気になります。
もちろん肝心のゲーム内容も、パズル要素の強いアクションゲームで、姫を操作しながら王子を誘導するというゲーム性は少々複雑ですが、慣れれば楽しんでできそうな気がします。 操作自体はシンプルなので、小学生でも楽しんでできるかもしれません。
ただステージスキップ機能で難しいステージはすぐにスキップして、人によってはあっさりエンディングにたどり着いてしまい、「ゲームとしての難易度がぬるすぎる」と感じてしまうかもしれませんね。
しかし世界観もゲーム内容も個人的にドストライクで、今すぐにでも遊んでみたいと思いました。
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不思議なファンタジー世界が舞台のアクションゲーム「嘘つき姫と盲目王子」は、プレイステーション4・Vita、ニンテンドースイッチ専用ソフト(いずれも通常版とDL版の2種類)として、2018年5月31日(木)発売予定!