今回は、私がちょっと気になった最新ゲームを紹介したいと思います。
今回紹介するのは「Them’s fightin’ herds」。 手描きアニメーションでぬるぬる動くキャラクターが戦う格闘ゲームという、どこかで聞いたことのあるゲームですが、今ある海外アニメのファンの間ですごい話題になっているらしいです。
早速どんなゲームなのか、見ていきたいと思います。
目次
マイリトルポニー風格ゲー?
まずはこのトレーラーからゲームキャラクターデザインをじっくり見てみたいと思います。
このゲームはかわいらしい四足歩行の動物たちが激突するという格闘アクションゲームなのですが、このゲームに登場するキャラクター達、どこかで見覚えがありませんか?
そう、現在アメリカをはじめ世界中で放送され、日本でも一時期放送されたことのあるアニメ「マイリトルポニー トモダチは魔法」(My Little Pony Friendship is Magic、以下MLP)とデザインがそっくりなんです。
実はこのゲーム、MLP放送中に話題になった非公式のファンメイドゲーム作品「Fighting is Magic」として開発が進められていたのですが、著作権上の問題で引っ掛かり、オリジナルキャラクターに変更して開発が再開された経緯を持ちます。
その際、MLPの制作に携わったLauren Faust氏がキャラクターデザインを担当したというから驚き。 MLP風の世界観になるのもうなずけます。
「Mane6」(メーン6、MLPの主役6頭の総称が由来か?)として開発が再開され、スカルガールズでおなじみのLabs Zero Gamesの支援も受け、indiegogoによるクラウドファウンディング(ゲームの開発費を寄付してもらう制度)で586,346ドル(約5、800万円)集め、今回の配信までこぎつけました。
「MLPの格ゲーができたら面白いだろうなあ」という思いから始まり、様々な障害にぶつかりつつもMLP風の格ゲーが完成した、「Fighting is Magic」の精神を引き継いだ新世代の格ゲーとも言えるかもしれませんね。
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ゲームシステム・BGM
続いてはゲームモードやシステム、BGMについて現在判明している範囲で解説したいと思います。
Them’s fightin’ herdsは餓狼伝説やキングオブファイターズのような4ボタン系で、それぞれ弱攻撃、中攻撃、強攻撃、そして魔法攻撃に対応しています。
これらの中でも魔法攻撃がこのゲームの肝ともいえる要素で、それぞれのキャラクターの持つ特別な個性を表現しています。
特殊攻撃と言わずに魔法と呼ぶあたり、MLPの面影を感じさせますね。
格ゲーということでもちろんオンライン対戦にも対応しているのですが、その際に訪れるロビーにもこれまでにない、このゲームだけの特徴があります。
なんとオンラインでのビジュアルロビーは、ゲームの舞台である「Foenum」(フォーナム?)を他のプレイヤーと共に探索することができ、そこでゲットしたアイテムや装飾品で自分のアバターをカスタマイズすることができるんです!
プレイヤーと熱い戦いができるだけでなく、一昔前のRPGのような広大な世界を仲間たちと一緒に隅々まで探索できるとは、本当に格ゲーなのかと疑いたくなるくらいとことんまでプレイヤーを楽しませる仕掛けとなっていますね。
続いてはBGM。
プレイヤーの気分を盛り上げるBGMですが、このゲームのBGMは戦況によって曲が変化するという他のゲームにはない特徴があります。
ストⅡなどで体力や残り時間が少なくなるとBGMがアップテンポになるといった変化はありましたが、バトル中に曲が変わるというのはおそらく初めて。
具体的に言うと、通常はバトル中の2キャラのテーマが同時に流れていますが、戦況が有利な方のキャラテーマの音量が大きくなり、不利な方は逆にだんだん聞こえなくなります。
また、相手をKOした時には通常の格ゲーではループしている曲が徐々にフェードアウトしていく形をとっていましたが、このゲームでは勝負がついた時点で勝利した側のキャラの曲が終了する形になっています。
ロビーや曲の構成までここまでこだわりぬいているとは、プレイヤーをとことん楽しませるという開発サイドの心意気を感じますね。
他にも個性豊かなキャラクターがCGを一切使わない手描きだったり、連続でコンボを叩きこんだりド派手な必殺技をきめたり、特定の条件を満たすことでコンボが重くなり決まりにくくなる「ジャグリングディケイ」など、Lab Zeroが開発したスカルガールズを彷彿とさせる特徴やシステムが見受けられました。
スカルガールズをプレイしたことがある、という方は意外とあっさりプレイに慣れてしまうかもしれませんね。
他にも、配信された後も様々なコンテンツを用意しているとのことなので、こちらも楽しみに待ちましょう。
3つのゲームとコラボレーション!
そんな「Them’s fightin’ herds」はSteamとHumble Storeで配信される予定ですが、同じくSteamで現在配信中の3つの格ゲーとのコラボが行われることが判明しました。
現在Steamで配信されている「スカルガールズ」(Skullgirls)、「ブレイブルー セントラルフィクション」(Blazblue Centralfiction)、「ギルティギア(Guilty Gear) Xrd REV 2」を持っている方は、ロビーで使えるそれぞれのゲームに登場するキャラクターのコスチュームを手に入れることができます。
世界を代表する格ゲーとの夢のコラボをいきなり果たすとは、このゲームは格ゲー及び洋ゲーファンなら絶対に見逃せませんね。
※下記の広告はPS4版です。
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キャラクター紹介(予想)
最後に現時点で判明しているそれぞれのキャラクターを紹介していきたいと思います。
紹介と言ってもまだ配信前の段階で具体的なキャラ設定などは分からないので予想が大半となります。 製品版とは若干異なる部分が多いと思いますので閲覧の際はご注意ください。
Velvet(ベルベット)
シカのキャラクターで、氷の魔法を操る。
氷の波や氷像を召喚したり、氷柱を飛ばす遠距離攻撃で戦います。
必殺技は氷の竜巻。 このときVelvet自身もバレリーナのようにくるくる回転しとても愛らしいです。
勝利シーンのすまし顔などかわいいシーンが多く、個人的に一番好きなキャラです。
コラボコスチュームは「ブレイブルー」よりノエル=ヴァーミリオンの衣装がもらえます。
Tianhuo(ティアンフォ?)
ドラゴンのような姿のキャラ。
ドラゴンらしく炎を操って戦い、空中を滑空する能力を持ちます。
スカルガールズで言う所のセレベラやペインホイールみたいなキャラで、地上戦よりも空中戦が得意なキャラになりそうです。
コラボコスチュームは「ギルティギア」よりソル=バッドガイの衣装がもらえます。
Oleander(オリアンダー?)
黒い体のユニコーンのキャラ。
常に魔導書を携帯しており、戦闘の際も魔導書で殴ったり、開いて魔法の力を飛び出させて攻撃します。
直接攻撃から飛び道具、その場にとどまる攻撃などバラエティに富んだ様々な魔法が使えます。
必殺技は本から放つビームと悪魔の召喚。
むっつりした表情と黒い体のせいかダークな雰囲気をにおわせており、ストーリーにおけるヴィラン(悪役)なのではないかと予想していますが果たして?
コラボコスチュームは、「ブレイブルー」よりラグナ=ザ=ブラッドエッジの衣装がもらえます。
Pom(ポム)
ちいさな羊のようなキャラ。
今にも泣きだしそうな表情が特徴の臆病キャラで、バトル中でも常にびくびくしています。
常に犬を連れており、バトルでも犬を呼び出して戦います。 呼び出した犬はスカルガールズのミス・フォーチュンの首のようにPomとは別に操作できるようで、2匹の連携で隙の無い攻撃ができそうです。
必殺技では子犬の群れを呼び出し、相手に連続でダメージを与えます。
コラボコスチュームは「ギルティギア」よりカイ=キスクの衣装がもらえます。
Paprika(パプリカ)
クリーム色のアルパカのキャラクター。
飛び道具(なぜかブロッコリー)はあまり使わず、近接戦闘メインで戦うスカルガールズのフィリアみたいな近距離タイプのようです。
攻撃する際はもふもふの毛が膨らんだり飛び出したりとコミカルなリアクションをとっています。
必殺技は猛烈ラッシュをお見舞いしたのち、なぜかバスケット(放置されることもある)から飛び出してフィニッシュ。
コラボコスチュームは「スカルガールズ」よりピーコックの衣装がもらえます。
Arizona(アリゾナ)
赤いスカーフがトレードマークの牛のキャラクター。 外見や表情を見る限りでは気難しいというか、群れるのを嫌う一匹狼みたいな印象を受けました。
牛らしく投げ縄が得意で、相手を捕らえて引き寄せたり投げ飛ばしたり様々な使い方で戦います。
その他にも地面が隆起するほどの踏み付け攻撃や、必殺技の鋭い角を突き出しての突進攻撃も強力。
コラボコスチュームは「スカルガールズ」よりセレベラの衣装がもらえます。
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あくまでも予想なので実際にどうなるかは配信開始してみないと分かりませんが、どれも個性的で早く使ってみたいと思いました。
スカルガールズやカップヘッドなど、なぜか手描きキャラが大暴れする洋ゲーがブームになりつつある今日この頃ですが、今回紹介した「Them’s fightin’ herds」もブームに便乗して大人気ソフトの座まで上り詰めることができるのでしょうか? 今後の動向にも注目です。
「Them’s fightin’ herds」は、SteamとHumble Storeにて、2018年2月22日(木)配信開始予定! お楽しみに!
参考にしたサイト
https://www.gamespark.jp/article/2015/09/22/60400.html
https://www.gamespark.jp/article/2018/02/06/78279.html