みなさん、昨日放送された仮面ライダービルドはご覧になりましたか?
パンドラボックスの力を我が物とするために北都が東都に軍事兵器を送り込むという、年明け早々大変な展開になっていましたね。
そして北都から派遣された「北都三羽ガラス」が変身する新たな戦力「ハードスマッシュ」が登場しました。
そのハードスマッシュのうち2体が名前の中に動物の名前(スタッグ=クワガタムシとオウル=フクロウ)が入っており、平成1期から見ている私からしたら久しぶりに動物怪人が登場した気がして、歓喜ものでした。
というわけで今回は、平成仮面ライダーシリーズに登場したクワガタムシモチーフの怪人と仮面ライダーをまとめてみたいと思います。
目次
仮面ライダークウガ
登場作品:仮面ライダークウガ
2000の技を持つ冒険家「五代雄介」が、古代の変身ベルト「アークル」を装着することで変身する仮面ライダー。
アークルにはめ込まれた「霊石アマダム」の力で肉体を変化させ、古の眠りから覚めたグロンギと闘う。
敵の特性に合わせて「マイティフォーム」(バランスの取れた基本フォーム)、「ドラゴンフォーム」(スピード重視のフォーム)、「ペガサスフォーム」(五感が強化される射撃フォーム)、「タイタンフォーム」(パワー重視のフォーム)の4つのフォームにチェンジできる。
しかし霊石アマダムは、グロンギの体に埋め込まれている「魔石ゲブロン」と同質のものであり、変身を続ければグロンギと同等の殺戮兵器となってしまう。
しかし雄介は「人々の笑顔を守るために戦う」という意思を持ち続け、人間の心を保ったまま最後の戦いに打ち勝った。
ン・ダグバ・ゼバ
登場作品:仮面ライダークウガ
別名「究極の闇を齎す者」と呼ばれ、グロンギ族の頂点に立つクワガタムシ種怪人。
「クウガ」におけるラスボスであるが、全身純白の神々しさを感じる外見で、同じくクワガタモチーフのクウガアルティメットフォーム(こちらは全身真っ黒)とは対照的ながらどこか似通ったものを感じさせる。
暴力や殺戮に最高の喜びを見出し、他者の命を奪うことに罪悪感を抱かないどころか楽しみ、人間はおろか時には同じグロンギでさえ躊躇なく殺害する。
グロンギの中で最初に封印から目覚め、200体ものグロンギたちを封印から解放し、現代によみがえったグロンギたちに殺人ゲーム「ゲゲル」を行わせた張本人。
その後しばらくはゲゲルの参加資格を失ったズ集団やべ集団を殺しつつ日本を回っていたが、ベルトの破片が集まったことで完全復活を遂げる。
完全復活後は都内で3万人もの人間を殺害する「究極の闇」を行い、クウガアルティメットフォームとなった雄介と全ての始まりの場所「九郎ヶ岳遺跡」で吹雪のなか最後の決戦を行う。
お互いのベルトが破壊され人間体に戻った後も殴り合いは続き、血しぶきが散る戦いの中ダグバは絶命した。
最強のグロンギと言うだけあって超自然発火能力や天候を操る能力といった超人的な能力を持つ。 ライジングフォームのクウガが苦戦したズ・ゴオマ・グ(究極体)をダグバ(中間体)が一瞬で葬ったと言えばその凄まじさが分かるだろうか。
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スタッグビートルオルフェノク
登場作品:仮面ライダー555
クワガタムシの能力を備えたオルフェノク。 クワガタの語源らしく日本の鎧武者風のデザインが特徴。
人間体はスマートブレイン社のエリート社員で、クワガタの顎を模した刺又を武器とする。
相方のライノセラスビートルオルフェノクと共に裏切者である澤田亜希/スパイダーオルフェノクの始末に向かっていたところ草加の変身するカイザと交戦。
当初は2人のコンビネーションで圧倒していたが、草加がデルタに変身すると形勢が逆転、先に相方のライノセラスビートルオルフェノクが倒されてしまう。
続いて三原の持つデルタギア奪還のために出動し、彼の変身するデルタと交戦するが、あっけなく倒された。
仮面ライダーギャレン
登場作品:仮面ライダー剣
橘朔也がギャレンバックルで変身する、BOARD(人類基盤研究所)のライダーシステム1号。
ギャレンラウザーによる射撃攻撃を得意とし、分身して炎をまとったドロップキックを叩きこむ「バーニングディバイド」が必殺技。
ラウズアブゾーバーを使うことで弱ジャックフォームにチェンジし、空を飛ぶことができるようになる。
第1話でいきなり裏切ったり、滑舌が悪かったり、ジャックフォームの活躍が微妙だったりとネタにされることも多いが、先輩ライダーらしく決めるときはしっかり決める。
スタッグビートルアンデット
登場作品:仮面ライダー剣
ダイヤのカテゴリーAに属する、ノコギリクワガタの始祖であるアンデット。
劇中ではすでに封印されており、解放されることもなかったため具体的な能力は不明。
封印されたカードはギャレンバックルにセットすることで仮面ライダーギャレンに変身させる能力を持つ。
ギラファアンデット
登場作品:仮面ライダー剣
ダイヤのカテゴリーKに属する、ギラファノコギリクワガタの始祖である上級アンデット。 「金居」という名の男性に変身することができる。
「へルター」「スケルター」という名の2本の剣を使った接近戦を得意とするほか、腰に付けたクワガタの大あご型の手榴弾を投げて攻撃する。
またどんな攻撃もはじき返す強固なバリアを張る能力を持つ。
現代にて再開されたバトルファイトの異常性にいち早く気づき、その元凶の存在を知ったのちは戦いを観察しながら情報収集を行っていた。
またジョーカー(相川始/仮面ライダーカリスの正体)との交戦中に、栗原天音の父親晋を殺害してしまい、ジョーカーの運命が大きく変わるきっかけを作ったアンデットでもある。
最後の上級アンデットらしくブレイドやワイルドカリスをも圧倒する実力を見せるも、ギャレンとの戦いでは距離を詰められたことでバリアが発動できなくなり、零距離でギャレンラウザーの弾丸を撃ち込まれる。
最後は2人諸共がけから転落するも、ギャレンの捨て身によりカードに封印されたことで敗北した。
彼が封印されたカードは、キングフォームに変身させる能力を持つが、ギャレンのラウズアブゾーバーが破損したため未使用に終わった。
魔化魍ノツゴ
登場作品:仮面ライダー響鬼
クワガタの顎とサソリの尻尾を持つ巨大魔化魍。 口から吐く糸で人間をからめとり捕食する。
10年に一度しか現れない強力な魔化魍で、腕の立った鬼でも倒すことは至難の業。
かつて朱鬼の両親を殺害しており、彼女から復讐の念を向けられていた。
本編の10年前に朱鬼と彼女の弟子だった斬鬼と討伐に向かった際は斬鬼が口に咥えられた隙を狙って、朱鬼が斬鬼ごと弱点である口内に攻撃し撃破した。
自身の弟子を利用したこの行動により朱鬼は猛士より追放され、斬鬼もドクターストップがかけられた。
10年後の現代、埼玉県の長瀞町に出現した個体は朱鬼と激突、10年前と同じく彼女の弟子のあきらを利用し倒そうとするも斬鬼に止められる。
今度は自身が犠牲となってノツゴの口内に飛び込み隙を作り、あきらと斬鬼の必殺技により倒された。
朱鬼が復讐の鬼となるきっかけを作り、斬鬼に重傷を負わせたため、仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイルの言葉を借りるなら「2人の鬼の運命を暗転させた」魔化魍と言えよう。
元ネタになった妖怪のノツゴは山の神と言い伝えられている。 夜道を歩く人の足にまとわりつくと言われているが、これは魔化魍のノツゴによって捕らえられたからだと言われている。
仮面ライダーガタック
登場作品:仮面ライダーカブト
地球外生命体ワームに対抗する組織「ZECT」が開発したマスクドライダーシステムの1つで、「戦いの神」の異名を持つ。
有資格者は加賀美新。
第1形態のマスクドフォームは特有の強固な防御力を誇るほか、両肩に装備されたバルカン砲で敵を一掃する。
キャストオフ後の基本形態であるライダーフォームでは、超高速移動「クロックアップ」やクワガタの顎を模した剣「ガタックダブルカリバー」を武器に戦う。
またカブトと同様にハイパーゼクターを使用することでハイパーフォームに変身することができ、ハイパーバトルDVDやゲームなどで披露したことがある。
必殺技はゼクターのボタンを押し、顎を操作して放つ回し蹴り「ライダーキック」と交差させたガタックダブルカリバーで敵を切断する「ライダーカッティング」。
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仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ
登場作品:仮面ライダーオーズ
火野映司が、オーズドライバーに3つの昆虫系メダル(クワガタ、カマキリ、バッタ)をセットしオースキャナーでスキャンすることで変身するコンボ形態。
クワガタの顎型の角から放つ電撃、両手に装備したカマキリソード、バッタレッグの跳躍力といった多彩な能力で戦う。
そしてなによりガタキリバの代名詞ともいえるのが分身能力。
無数に分身し、昆虫さながらの数の暴力物量戦法で相手を押し切るのが得意。
しかしこの能力はCGを使用するためコストがかさみ、テレビ本編ではわずか2回しか登場しておらず、そのことでネタにされることも多い。
とはいえ登場回数こそ少ないものの、映画を含め劇中無敗を誇っている。
「オーズWONDERFUL」では8人に分身し、それぞれが個別のコンボ形態に変身するという活躍を見せ、昨年末公開の映画「平成ジェネレーションズFINAL」ではタトバやタジャドルとともに登場しました。 よかったね!
ウヴァ
登場作品:仮面ライダーオーズ
800年の眠りから覚めた怪人グリードの1人で、昆虫の王。
クワガタの顎の角から放つ電撃やカマキリの鎌を武器とし、体を覆う強固な外骨格は、完全復活時にはメダガブリューの斬撃すらはじき返すほど。
(※メダガブリューはコアメダルを破壊することができます)
また、セルメダルを割ることで屑ヤミーを生み出す能力を持つ。
性格は短気で気性が荒い。 頭が悪いわけではないがその性格のせいでアンクやカザリのような策士にいいように使われることもある。
カザリが真木と組み、メズールとガメルが暴走してコアメダルに戻った後も2人のコアを密かに集め、さらにクズヤミーを人間に憑依させセルメダルをコツコツ集めていた。
セルメダルを集めることで自身の強化と合わせてメズールとガメルを復活させ、自分と組んでカザリ一味を戦うよう持ち掛けるが、かつてウヴァがメズールを裏切っていたため今度は逆に自身が4人のグリードの一斉攻撃を受け爆死。
しかし意思の宿ったコアメダルは残されており、トラック運転手の草野に憑依し生き延びていた。
その後はアンクの生み出したヤミーから生成したセルメダルと融合したことで復活、そして最終決戦ではグリードの中で最後に完全復活を果たし、2人のバースを圧倒する実力を手に入れる。
真のオーズタトバコンボに倒されるも真木/恐竜グリードにコアメダルを投入され復活。 しかしその後も彼の持つメダルをすべて投入され、暴走の恐怖におびえながら「メダルの器 暴走体」となってしまった。
メダルを奪われたり他のグリードにいいように使われたり、主題歌「Anything Goes !」のPVではオーズにボコられたりと散々な目に遭うことが多く、ファンでは半分ネタで「ウヴァさん」と呼ばれいじられ親しまれている。
人間体は緑色の服を着た青年。 バッタヤミー回で見せた悪役とは思えない爽やかスマイルは一見の価値あり。
彼がヤミーを生み出す際は、セルメダルを人間に投入するとまず白ヤミーの状態で出てくる。
白ヤミーは宿主の欲望を吸収(物品なら食べ、欲求ならそれを満たす行動をする)ことで成長する。
クワガタヤミー
登場作品:仮面ライダーオーズ
ウヴァが剣道少女「白鳥梨絵」の「強くなりたい」という欲望から生み出した「カブトヤミー」から分裂したことで誕生した昆虫系ヤミー。
「彼女の剣道の師匠の結婚式を滅茶苦茶に壊したい」というもう1つの欲望を梨絵が秘めていたために分裂が起こり、これまでにないことにアンクは動揺していた。
ピクシス・ゾディアーツ
登場作品:仮面ライダーフォーゼ
天ノ川学園高校天文学部部長の牧瀬弘樹がゾディアーツスイッチで変身した羅針盤座のゾディアーツ。
両腕から伸びる「ダウジングホーン」で特定の物を見つけ出す能力を持ち、自身の他にも第3者が探したいものを強く心に思い浮かべることで見つけることができる。
またこのダウジングホーンは物体の軌道を曲げる能力(レーダーモジュールによるホーミングも無効化する)も持ち、生物の行動を制御したり操ることもできる。
牧瀬は城島ユウキを天文学部に引き戻そうとするためにストーカーまがいの行動を行っていたが拒否された上に如月弦太朗と行動していたために激怒し襲い掛かる。
自身の能力を使いラビットハッチへとつながるロッカーを破壊し、さらに風城美羽を含めたこれまで自分を振った女子生徒たちを無理やりバスに乗せ、川に突き落とすことで「流れ星」にしようとするがフォーゼや仮面ライダー部の活躍により阻止された。
ちなみに破壊されたロッカーは、教師の大杉忠太が事情を知らずにすり替えていたため無事だった。
これで終わり…かと思いきやなんと小説版でまさかの再変身、他の3体のゾディアーツ(帆座のヴェラ、とも座のブッピス、竜骨座のカリーナ)と共に合体し、巨大な「アルゴ・ゾディアーツ」となった。
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無機物の星座モチーフのゾディアーツには昆虫が裏モチーフになっており、ピクシスの場合は外見がもろクワガタなので「あのウヴァさんの再来」とネットでは大騒ぎになった。
スタッグハードスマッシュ
登場作品:仮面ライダービルド
猿渡一海/仮面ライダーグリスをカシラと呼び慕う3人組「北都三羽ガラス」の1人でリーダー格の「青羽」が、クワガタフルボトルを使って変身したスマッシュ。
自我を保ったまま変身できる「ハードスマッシュ」の1種で、ビルドやクローズがこれまで戦ってきたスマッシュとは比べ物にならない実力を誇る。
戦闘の際は背中に差している2本の刀「ラプチャーシザース」を使った高速の剣技で相手を圧倒する。
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以上、クワガタモチーフの怪人&ライダーでした!
クワガタムシはカブトムシに次いで男の子に人気の昆虫なので、仮面ライダーに限らず怪人とヒーロー双方でモチーフに選ばれることが多いですね。
ビルドのフルボトルは動物から機械まで様々なものがモチーフになりうるので、ビルドではこの調子で動物モチーフの怪人がどんどん増えてほしいと思う今日この頃です。