今回は趣向を変えて、自分の好きなものについてじっくりと語ってみたいと思います。
テーマはディズニーヴィランズ。 作品を彩るもう1人の主役ともいえる彼らも時代とともに変化しているように感じます。
というわけで今回は、私が最近感じた、「ディズニーヴィランズの昔と今の違いとそれぞれの人気度」について自分なりに語ってみたいと思います。
※タイトルに考察とありますが、結構主観的な部分が多いと思いますので、それを念頭に置いたうえでご覧ください。
ディズニー黎明期~黄金期
まずはディズニーが長編アニメーションを製作し始めたころから90年代までの主なヴィランズをまとめると以下のような感じです。
- 女王(白雪姫)
- ファウルフェロー(ピノキオ)
- チェルノボーク(ファンタジア)
- トレメイン夫人(シンデレラ)
- ハートの女王(ふしぎの国のアリス)
- フック船長(ピーターパン)
- マレフィセント(眠れる森の美女)
- クルエラ(101匹わんちゃん)
- マダム・ミム(王様の剣)
- シア・カーン(ジャングル・ブック)
- エドガー(おしゃれキャット)
- プリンス・ジョン(ロビン・フッド)
- ホーントキング(コルドロン)
- ラティガン(オリビアちゃんの大冒険)
- アースラ(リトル・マーメイド)
- ガストン(美女と野獣)
- ジャファー(アラジン)
- スカー(ライオン・キング)
- フロロー(ノートルダムの鐘)
- ハデス(ヘラクレス)
- シャンユー(ムーラン)
- クレイトン(ターザン)
これらのヴィランズを見た時私が気づいた傾向というか、特徴をいくつか挙げていきます。
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色使いが暗い
まず最初に、全体的に色使いが暗いものが多いです。
黒、紫、赤、白と言ったカラーを基調として全体的にダークな感じでまとめており、主人公やディズニープリンセスにはない怪しい魅力があります。
目つきが鋭い
続いても外見についてですが、ヴィランズは目つきが鋭いものが多いです。
まるで猛獣、あるいは悪魔のような目つきで他人を見ており、相手や視聴者にも恐怖を与えています。
よく怒り、笑う
喜怒哀楽の表現が激しいのもヴィランズの特徴。
その中でもヴィランズはよく怒る。 特に部下が失敗した時などによく怒りをあらわにしていました。
それから敵が罠にはまった時や計画が成就しそうなときなどの印象的な高笑いを上げるのもこのヴィランズでもよくあります。
初っ端から野心丸出し
最後に挙げられるのは、最初から自分の野心や計画を視聴者に示しているということ。
すぐとまで言わなくても、ストーリー中盤くらいまでに「私はこれを成し遂げる!」と宣言しています。
こうやって見てみると、この時代のヴィランズって見るからに悪いやつっていう感じですよね。 誰がどう見てもヴィランズだと分かりやすい特徴でまとまっているというか。
CGアニメーション時代
では、これらの特徴を踏まえたうえで、近年の作品に登場したヴィランズを見てみましょう。
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セルアニメーションからCGに移行した現在のディズニーを見てみると、いわゆる「分かりやすい悪役」というのが少なくなっているように感じます。
更に言うと、最近のヴィランズは「最初は優しい人徳者として登場するが、終盤にヴィランズとしての本性を表す」というパターンがよく見られ、同時に「ぱっと見ヴィランズっぽいキャラクターだが実はそうではなかった」というパターンもあるため、騙される視聴者が多発。
特に分かりやすいのが「アナと雪の女王」、「ベイマックス」、「ズートピア」の3作品。 いずれもヴィランズとは分かりづらいキャラクターで、私も初見の時は「え、こいつが黒幕だったの!?」と驚きました。
もちろんセルアニメ時代にもこういうヴィランズも少数ながら登場しますし、「塔の上のラプンツェル」のゴーテル、「プリンセスと魔法のキス」のファシリエ、「魔法にかけられて」のナリッサのようなディズニーらしいヴィランズも登場していますが、最近ではこの傾向が強くなっているように感じます。
時代の流れと共にCGアニメが主流になるとともに、ヴィランズの形や価値観も変わりつつあるのかもしれません。
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昔と今、どちらが人気?
昔と今では形が大きく異なるディズニーヴィランズですが、どちらの方が人気なのでしょうか?
東京ディズニーリゾートを例に考えてみると、ショーに登場するキャラクターやグッズは大半がマレフィセントやアースラ、ジャファーなどの黄金期のキャラクター。
一方ここ最近公開された作品では、よほど人気の出た作品ではない限り主役以外のグッズやショー出演あまりありません。 せいぜいファシリエが海外のパークで活躍しているくらいでしょうか。
これは私の考えなのですが、マレフィセントやジャファーやハデスなどのほうがヴィランズのイメージにピッタリ合うキャラクターですし、何よりファンからの人気が高いから活躍の場が多いのではないかと思います。
もちろんハンス王子やベルウェザーが大好き!という人も探せばいるでしょうが、彼らのグッズは本当に数えるほどしかないのが現状ですね。
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おわりに
以上、ディズニーヴィランズについてちょっと気になったことについて語ってみました。
今のように善人のふりをしてるヴィランズも好きですが、黄金期のような分かりやすい悪役もそろそろ復活してくれないかなと思っている今日この頃です。