今回の記事は前回の続きで、笑点における、5代目圓楽さん時代の歴代座布団10枚の商品その2です。
その1をまだご覧になってない方は、こちらも併せてご覧ください。
目次
- 1 白樺高原の休日
- 2 故郷に錦を飾る
- 3 秋の香り満載
- 4 川中島の決戦
- 5 稲刈り奮闘記
- 6 長嶋監督におめでとうの座布団を送る権利
- 7 木久蔵(現:木久扇)に弟子入りできる権利
- 8 那須トリックアート
- 9 一攫千金を夢見てヒスイとり大作戦
- 10 はやりのマウンテンバイク
- 11 私が木久蔵です大作戦
- 12 楽園パラオのバカンス
- 13 世界の大スターに会える権利
- 14 ある組織の長になれる権利
- 15 好きな番組を制作できる権利
- 16 写真集出版
- 17 2001年宇宙の旅
- 18 いざさらば 雪見にころぶ ところまで
- 19 花の雲 花は上野か 浅草か
- 20 夏草や 兵どもが 夢のあと
- 21 三顧の礼
- 22 旅は道連れ 世は情け
- 23 似たもの夫婦
- 24 古池や 蛙飛び込む 水の音
- 25 濡れ手で粟のひとつかみ
- 26 明日は明日の風が吹く
- 27 少年よ大志を抱け
白樺高原の休日
商品:極寒雪見風呂
獲得者:桂歌丸
見事座布団10枚を獲得した歌丸さんは、5代目圓楽さんのご好意で長野県の白樺高原での休日をゲットしました。
まずはワカサギ釣りを楽しんだ後、歌丸さんが最も楽しみにしていた雪見風呂へ。
しかしそれはスキー場にぽつんと立っているドラム缶風呂で、実は「歌丸の極寒雪見風呂」でした。
故郷に錦を飾る
商品:故郷に錦を飾りました
獲得者:三遊亭小遊三
この商品を獲得したのは小遊三さん。
小遊三さんの故郷である山梨県大月市をオープンカーでパレードしたのち、母校である県立都留高等学校を訪問。
高校生から錦の座布団をプレゼントされ、文字通り故郷に錦を飾ることができました。
秋の香り満載
商品:銀杏
獲得者:三遊亭楽太郎(現:6代目円楽)
秋の香りということで、楽太郎さん(当時)はマツタケが出てくるのかとワクワクしながら待っていたのですが、座布団運びの山田君が持ってきたのは銀杏。
焼きたての銀杏を会場に持ってきたためその匂いが広がる。 ある意味会場に「秋の香り満載」になってしまいました。
ちなみにこの銀杏はスタッフが明治神宮のイチョウ並木で拾ってきたもので、笑点史上最も安い商品(なんと0円!)となりました。
川中島の決戦
商品:御祝儀
獲得者:林家こん平、三遊亭小遊三
川中島の決戦といえば、戦国武将の上杉謙信と武田信玄がぶつかった戦いとして有名。
今回は新潟出身のこん平さんが上杉謙信、山梨出身の小遊三さんが武田信玄に扮し、御祝儀をかけた川中島の卓球決戦が行われました。
勝負は小遊三さんが勝利しましたが、こん平さんの影武者作戦によりまんまとこん平さんが御祝儀を獲得してしまいました。
稲刈り奮闘記
商品:刈った新米を圓楽さんに届ける
獲得者:林家木久蔵(現:木久扇)
木久蔵さん(当時)が獲得したのは新米の稲刈り。
圓楽さんのお土産にするため、腰の痛みと闘いながらも無事稲を刈ることができました。
長嶋監督におめでとうの座布団を送る権利
商品:長嶋監督におめでとうの座布団を送る権利
獲得者:林家こん平
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木久蔵(現:木久扇)に弟子入りできる権利
商品:木久蔵に弟子入りできる権利
獲得者:三遊亭楽太郎
次の商品は「木久蔵に弟子入りできる権利」という、他のメンバーからしてみれば屈辱以外の何物でもない商品。
これは木久蔵さん以外にとっては商品というより罰ゲームのようなものなので、「いい答えだと座布団没収され、悪い答えだと座布団がもらえる」という逆転現象が起きました。
こんな屈辱的な賞品を獲得したのは、笑点のインテリこと楽太郎さんでした。
那須トリックアート
商品:那須トリックアート
獲得者:林家木久蔵
一攫千金を夢見てヒスイとり大作戦
商品:翡翠を取りに行ける
獲得者:三遊亭好楽
宝石の一種である翡翠を取りに行けるという豪華賞品を獲得したのは好楽さん。
一攫千金を夢見て早速ヒスイ取りに出かけましたが、この時期は翡翠が取れないので仕方なく圓楽さんそっくりの、馬面の細長い石を持ち帰りました。
はやりのマウンテンバイク
商品:マウンテンバイク?
獲得者:三遊亭小遊三
小遊三さんが獲得したのは今世間で流行となっているというマウンテンバイク。
10枚獲得した瞬間見るからに新品なマウンテンバイクが出てきたかと思いきや、実際にプレゼントされたのは子供用自転車だった。
私が木久蔵です大作戦
商品:私が木久蔵ですの看板
獲得者:林家木久蔵
キーワードを聞いただけではよく分からないこの商品を獲得したのはもちろん木久蔵さん。
圓楽さんの指示で新幹線に乗ると、車窓には雪景色の中にぽつんと立つ「私が木久蔵です」と書かれた看板がありました。
楽園パラオのバカンス
商品:パラオに第2若竹を建てよう大作戦
獲得者:三遊亭小遊三
続いては旅行系の商品。 南国の楽園パラオに、小遊三さんが新婚旅行代わりに行くことになりました。
家族でバカンスを楽しんでいたのですが、そこへこん平さんと楽太郎さんが乱入し、この商品の本当の目的が海外版寄席若竹を建てることだと知らされる。
言語や文化の違いに戸惑いつつも、小遊三さんはパラオの人たちに落語「桃太郎」を披露、見事成功を収めました。
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世界の大スターに会える権利
商品:世界の大スター(自称)に会える権利
獲得者:桂歌丸
続いての商品は「世界の大スターに会える権利」。 子供から大人までいろんな人から愛されるスーパースターに会えるという素晴らしい商品を見事獲得したのは歌丸さん。
そして会場に現れたのは、自称大スターのタカオ・ヤマーダ、もとい山田隆夫であった。
スティーブン・スピルバーグ監督の「太陽の帝国」でちょい役で登場し、紅白歌合戦にも1度だけ出場しただけで大スターと言い張る山田君に、歌丸さんは幻滅。 渡されたサイン入りポスターをバキバキにへし折りました。
ある組織の長になれる権利
商品:一日幼稚園長
獲得者:林家木久蔵
組織のボスになれるという、なんとも大層なこの商品。
獲得したのは木久蔵さん。 早速木久蔵さんが向かったのはなんと幼稚園。
そう、ある組織の長とは、幼稚園の園長先生になれるということだったんです。
笑点お決まりの実はショボかったパターンでしたが、木久蔵さんが一日園長になったことで園児たちは大喜び。
ダンス、お絵かき、お弁当と木久扇園長と園児たちは楽しい時間を過ごし、最後は木久扇さんの落語でみんな大爆笑でした。
好きな番組を制作できる権利
商品:木久蔵ラーメンin タイ
獲得者:林家木久蔵
好きな番組を特別編として放送できるこの商品、木久蔵さんの「木久蔵ラーメンを海外に出店したい」という一言がきっかけで、「木久蔵ラーメンin タイ」を放送することが決定。
タイではなんでも砂糖に入れるということで砂糖壺を用意し、昆虫食として珍重されているツムギアリの卵を入れたタイオリジナルの木久蔵ラーメンを完成させました。
ラーメン好きな私としては、食中毒覚悟でちょっと食べてみたい気がしますね…。
写真集出版
商品:写真集出版
獲得者:桂歌丸
続いては写真集を出版するという、ちょっとユニークな商品。 獲得したのは歌丸さんです。
というわけで撮影した写真は着物やドレスを着た女装写真。 これが意外と似合っているようでやっぱり似合ってない。
案の定(?)出版社には採用されず、圓楽さんが自腹を切って出版し、10冊が視聴者プレゼントとなりました。
2001年宇宙の旅
商品:府中の足袋
獲得者:三遊亭小遊三
小遊三さんが獲得した商品は、宇宙の旅というかなりスケールのでかいもの。
今でさえ宇宙旅行の手はずを整えている最中だというのに、2001年に宇宙の旅が一足お先に体験できるということで小遊三さんのテンションは最高潮。
そこで渡されたのはただの足袋。
そう、今回の商品は「宇宙の旅」ではなく「府中の足袋(ふちゅうのたび)」だったのでした。 なんじゃそりゃ。
いざさらば 雪見にころぶ ところまで
商品:笑点オリジナルスノーボード
獲得者:三遊亭楽太郎
松尾芭蕉の詠んだ名句がキーワードのこの商品。
獲得した楽太郎さんに渡されたのは笑点オリジナルデザインのスノーボード。
しかしこのスノーボードには大らかに笑う圓楽さんのイラストが描かれており、「師匠を足の下に履くなんて滅相もない」と断りました。
尤も同時に「(イラストが)歌丸ならよく滑る」と発言しており、本心かどうかは不明ですw
花の雲 花は上野か 浅草か
商品:花見場所取りセット
獲得者:林家こん平
芭蕉の名句シリーズ第2弾。
こん平さんが獲得したのは花にちなんで花見場所取りセット。 なぜか圓楽さんのシール付きおまるも付いてきました。
夏草や 兵どもが 夢のあと
商品:新島でくさや作り
獲得者:三遊亭小遊三
芭蕉の名句シリーズ第3弾。
上の句「夏草や(なつくさや)」にちなんで、獲得した小遊三さんがくさやの本場新島へとやってきました。
銀杏以来の強烈なにおいに耐えつつ、見事くさや作りを成功させました。
最後は様々な魚のくさや干しを食し、くさやを堪能した(多分)一日となりました。
三顧の礼
商品:1,000円札
獲得者:桂歌丸
キーワードの三顧の礼とは、人の上に立つ者が礼を尽くして仕事を頼む人に交渉するという意味。
まさに落語界のうえに立つにふさわしい歌丸さんが獲得した商品は、ただの1,000円札。
どういうことかというと、三顧の礼→さんこのれい→3個の0(れい)ということで1,000円札に決まりました。 これ2,000円とか5,000円札でもよかったのでは…?
旅は道連れ 世は情け
商品:タヒチ旅行with 座布団運び
獲得者:林家こん平
こん平さんが獲得したこの商品は、キーワードにちなんで座布団運びの山田君を道連れに、タヒチ島への仲直り旅行に出かけるというもの。
普段お互い悪口を言い合っている仲だけあって、珍道中になったに違いない。
似たもの夫婦
商品:煮込みうどん
獲得者:桂歌丸
大喜利でも夫婦のネタが絶えない歌丸さんが獲得した商品。
その内容は似たもの夫婦のダジャレにちなんで煮込みうどん(煮たものフーフー)がプレゼントされました。
いつものダジャレネタとはいえ、今までのと比べると幾分かマシなような気がします。
古池や 蛙飛び込む 水の音
商品:バリ島腹黒珍道中
獲得者:三遊亭楽太郎
芭蕉の名句シリーズ第4弾。
楽太郎さんが獲得したこの商品というのは、「バリ島の古池に飛び込んで腹黒を清めてこい」というものだった。
乱入してきた好楽さんとこん平さんと共にカルデラ湖近くの滝つぼに到着。 2人は飛び込むよう言うが楽太郎さん拒否。
代わりに高級リゾートのジャグジーで黒い心を癒し、バリ風マッサージを受けたのだった。
濡れ手で粟のひとつかみ
商品:つかみ取りしたペソでカジノへ
獲得者:桂歌丸
キーワードだけ見ると、何かをたくさんゲットできそうな商品ですが…。
この商品を獲得したのは歌丸さん。 箱からつかみ取りしたペソ(フィリピン紙幣)を手に「セブ島カジノツアー一攫千金の旅」へ向かいました。
楽太郎さんと共にカジノへ到着、スロットマシーンで1,000ペソを稼ぐなどいきなり幸先の良いスタートを切ります。
しかしその次に挑戦したルーレットで、楽太郎さんの代名詞である「(腹)黒」を避けて赤色に賭けた結果大敗。
結局祝賀会の費用を自腹で支払うことになった歌丸さんであった。
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明日は明日の風が吹く
商品:圓楽さんの押し入れに眠っていた扇風機
獲得者:三遊亭小遊三
名作「風と共に去りぬ」の名台詞にちなんだこの商品を獲得したのは小遊三さん。
彼に手渡されたのは扇風機。 圓楽さん曰く自宅の押し入れに眠っていた10年前の扇風機とのことです。
少年よ大志を抱け
商品:タイの石
獲得者:林家たい平
かの有名なクラーク博士の名言がキーワードの商品。 たい平さんが獲得しました。
たい平さんがもらったのはタイの石。 要は「タイ石を抱け」ということですw
このタイの石なんですが、なんと当時のメンバー全員のサインを入れて全国を巡回し、現在は横浜にぎわい座の演芸資料館に展示されています。 見てみたい…。
ちなみにこの時の司会者は歌丸さんでしたが、入院中の圓楽さんの代理という形なので便宜上圓楽司会時代の商品に分類しました。
以上が圓楽さん時代の座布団10枚の商品です。
長かった…。 やはり20年以上笑点の司会をしているだけあってものすごくたくさんの商品が登場していましたね。
この続きはまた気が向いたときに書こうと思っていますのでお楽しみにw