遅くなりましたが、令和最初のゴールデンウィークに何をして過ごしたか報告しようと思います。
最初の方は仕事したり家でゆっくりして、最終日は映画館に映画を見に行ってついでに買い物もしてきました。
何を買ってきたかはおいおい紹介するとして、今回はゴールデンウィークに見てきた映画「名探偵ピカチュウ」での感想やら印象に残ったシーンとかをダラダラと(?)書いてみようかと思います。
感想記事ということで映画のネタバレを含みますので、閲覧の際はご注意ください!
目次
人間とポケモンが共存する世界
この映画の舞台となるのが、人間とポケモンが共に暮らす街、ライムシティ。
この街では人間とポケモンが力を合わせて生活しており、ポケモンバトルはご法度。 だけど不良たちによる非合法なポケモンバトルが行われているコロシアムも存在している。
映画公開前から話題になっていたように、ポケモン初の実写映画化ということでゲームやアニメとはかけ離れたリアルなデザインのポケモンが登場します。
中にはデザイン的に違和感がありそうなものもありましたが、いざ実際に映画を見てみるとどのポケモンも「もしポケモンが現実の世界にいたらまさにこんな感じだろう」と思えるくらい映画の世界観に違和感なく溶け込んでいて、お見事だと思いました。
物語を彩るポケモンたち
ポケモンの映画ということで、メインストーリーのほかにピカチュウやミュウツーをはじめとするポケモンたちの活躍も見どころの1つになっています。
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ピカチュウ
まずはこの映画の主人公である名探偵ピカチュウ。
主人公ティムの父ハリー・グッドマンのパートナーで、彼と共に危険な研究とポケモンを狂暴化させるRというガスの存在を知り、捕らえられていたミュウツーを解放しましたが、追手のゲッコウガの攻撃によりハリーは瀕死の重傷を負ってしまう。
だがミュウツーの力によってハリーの魂が自身の体に移ったことで生き延び、ミュウツーより息子を連れて私の元に来いと告げられたが、同時に記憶を失ってしまう。
記憶喪失になってもハリーの性格や喋り方、コーヒーなどの好みもしっかり受け継いでいます。
また予告等でもさんざん言われている「中身はおっさん」が、偶然にもピカチュウの正体を示す伏線になっており、実はあながち間違っていなかったということですねw
また、このピカチュウのおっさん声(ライアン・レイノルズ)とは別に、ポケモンの鳴き声としてのピカチュウの声優はアニメやゲームと同じく大谷育江さんが担当。
一度聴いたら忘れられないキュートボイスは実写映画でも健在で、私も気が付いたら、回想とかラストシーンで大谷さんボイス聞きたさに「鳴いて! ピカチュウ鳴いて!」って心の中で念じてましたw
ミュウツー
続いては今回の映画のキーキャラクターであるミュウツー。
本作のミュウツーは強力な超能力に加え、「ポケモンの肉体に人間の精神を転送する」能力を持ち、文字通り人間とポケモンが1つになった街の創造する野望を持つハワード・クリフォードに狙われる。
元々はカントー地方に住んでいた幻のポケモンであったが、20年ほど前にミュウツーを欲していた研究所から依頼されたハリーによって捕獲されたが、その恐ろしい目的を知ったハリーとピカチュウの手引きによって脱走に成功。
その経緯からか「ミュウツーの逆襲」や「神速のゲノセクト」の時のように人間を悪意そのものとみなし信用していなかったが、ハリーの行いを見てすべての人間がそうでないことに気づき、彼とその息子の助けとなることを決意しました。
ミュウツーの能力をもとに研究所で開発された精神転送装置でハワードの精神がミュウツーに転送され、ティムやピカチュウと対立せざるを得ない状況にまで追い込まれたことはあったものの、基本的にはグッドマン親子とピカチュウに対しては友好的で、ひんしの重傷になったピカチュウを回復したり、ティムを父親と再会できるように手引きしてあげたりしていました。
(彼らに対してだけだけど)めっちゃいい奴やん…(涙)
コダック
ポケモンたちが狂暴化する謎の事件を追っている新米記者ルーシーのパートナーであるポケモン。
原作の設定どおりいつも頭痛に悩まされている上にストレスMAXで超能力を発動しやすく、ルーシーは常にストレスが溜まらないように気にかけ、移動する車内では静かな曲をかけ、暇なときにはマッサージが欠かせません。
しかし、アニメに登場したカスミのコダックのように、ねんりきが切り札として活躍するシーンもありました。 コダックからしてみればとんだ迷惑かもしれませんが…w
バリヤード
事件の鍵を握っているポケモンの1匹。
パントマイマーをモチーフにしたポケモンで、アニメでは普通に鳴き声を聞くことができましたが、映画ではパントマイムよろしく一切喋らずジェスチャーでコミュニケーションを取ります。
パントマイムで見えない壁を作ることはもちろんのこと、バイクに乗った(ように見せた)後急ブレーキをかけたときに足をくじいた(ように見えた)り、ティムがガソリンを部屋中にまいて火をつけようと(する演技を)するとバリヤードがマッチの火を消すと本命のパントマイムにもものすごく本気になっているのが印象的でした。
そのためティムとピカチュウは彼(?)のパントマイムから自分の意図を読み取ろうとしますが、ピカチュウはうまいこといかず、ティムは読み取ることができるどころか逆にパントマイムで手玉に取るという芸当も見せました。 やっぱり若者ということで頭の回転が速いということなのでしょうか…w
それから予告でも話題になったその怖すぎる顔もインパクト抜群w
ブルー
ブルーは、渡辺謙さん演じるヨシダ警部補のパートナー。
分類がようせいポケモンで、XYではフェアリータイプになってアニメでは笑顔を見せることもあったブルーですが、映画では一切笑顔を見せることはなく番犬のごとくこわいかおでにらみつけるばかり。
ヨシダ曰く「心の中では笑っている」とのことですが、本当なのでしょうか…
メタモン
人間にもポケモンにも自由自在にへんしんできるメタモンも、そこそこ重要なポジションで登場。
映画に登場するメタモンはハワードのパートナーというポジションで登場し、ある時はピンクの髪の女性に化けティムとピカチュウを監視し、ある時は息子ロジャーに化けてあたかも彼が黒幕であるかのように見せかけていました。
しかもこのメタモンは遺伝子改造を施されているため強敵で、様々なポケモンにへんしんしながらティムを追い詰めていました。
そしてメタモンと言えばへんしんしてもそのままなつぶらな瞳。 映画でも健在ですが人間に化けてもあの目のままだとちょっと怖い…。
そのため人間にへんしんするときはサングラスで目を隠し、正体がばれないようにしました。
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ゲッコウガ&ドダイトス
研究所で実験台にされていたポケモンたち。
ゲッコウガは能力上昇の遺伝子改造を施されており非常に強く、みずしゅりけん1発でハリーとピカチュウの車を大破させ致命傷を負わせました。
ここでのゲッコウガは終始敵サイドとしての登場でした。 あくタイプなので当然と言えば当然かもしれませんが、アニメとかスマブラのイメージが強いから違和感もわずかながらあります。
一方のドダイトスは遺伝子改造により急成長を遂げており、研究所の外にいる個体は何十倍の巨体に成長。
ティムたちも最初はただの森と勘違いしており、文字通りの「たいりくポケモン」となりました。 この巨体はホエルオーもびっくりですなw
プリン
ピカチュウ、バリヤードと並び予告で注目されていたのはこのプリン。
ピカチュウに負けず劣らずふさふさでキュート。 アニメのようにマイクを片手にふくれっ面も披露しました。
でも出番はこのシーンだけ。 せっかくかわいい姿で出てきたのにちょっともったいない気がします。
ゲンガー
Rの調査のためコロシアムを訪れたティムとピカチュウは、カメックスとゲンガーがバトルしてる場面に遭遇します。
アニメやゲームのゲンガーはどこか愛嬌のある外見をしていますが、映画のゲンガーはかわいさは一切なくゴーストタイプらしくとにかく怖さを前面に押し出した外見に。
ベロリンガ
ティムがライムシティに向かう電車の中で出会ったのが、ベロリンガ。
ベロリンガがティムの顔を見るや否や顔を嘗め回していましたが、このベロリンガは結局誰のポケモンだったのか…? 映画を見終わった今となっては、むしろこっちのほうが永遠の謎になりそうですねw
その他にも、エイパム、フシギダネ、ネマシュ、キュワワー、カビゴン、ヤンチャム、リザードン、ゴルーグ、ピジョット、バッフロン、カラカラなど様々なポケモンが登場。
今ポケモンの種類は800種類を超えているため、種類は限られていますが、それでもいろんなポケモンがいたるところに登場していて、ポケモンを探しながらストーリーを楽しんでいました。
サブテーマは「親子」?
ティムと彼の父親の謎をめぐるというのが名探偵ピカチュウのストーリーなのですが、その中でも私はティムとハリー、ハワードとロジャーの2組の親子が似通っていると感じました。
ティムは幼少期、ポケモントレーナーになることを夢見ていましたが、父ハリーとの確執により諦めざるを得なくなり、母の死後は祖母の家で過ごすようになりました。
ライムシティにやって来たのも元をたどれば父に別れを告げるためであり、ピカチュウから父は生きていると言われても最初は頑なに信じようとせず、まるで父はもうここにはいないと自分に言い聞かせるかのように協力を拒否しているようにも見えました。
一方のハワードとロジャーの親子も、ライムシティの在り方について対立しているシーンがあり、どこかかつてのグッドマン親子と似通っているようにも感じました。
グッドマンとクリフォード、どちらも父と子の間で確執を抱えていて、片や記憶をなくしても息子の身を案じ、片や息子のことを自分の野望を成就するための駒として利用していました。
監督が意識して描いていたかどうかは分かりませんが、親子の対比を描いた映画として見るとまた違った面白さがあるかもしれません。
1人と1匹の関係の変化
しかし何といってもこの映画で注目すべき点はティムとピカチュウの関係の変化ではないでしょうか。
ピカチュウと出会ったばかりの頃は、ティムは自分だけがピカチュウの言葉が理解できること、死んだはずの父ハリーが生きていると腹の底で感じるという言葉を信じられず、過去の出来事からパートナーはいらないときっぱり拒否していました。
しかしピカチュウの度重なる説得を受け、行動を共にするごとにティムとピカチュウは互いを信頼しあう相棒同士になりました。 ピカチュウが倒れた時には必死に呼びかけるシーンは2人(?)の深まった絆を象徴していると言えます。
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その後ピカチュウがミュウツーの力で復活し、ハリーと共に研究所に乗り込んだ過去の記憶を見せられたのですが、その時断片的にしか見えなかったことが災いし自分はハリーを裏切ったと思い込んでしまい、今度は逆にピカチュウが「自分は危険なポケモンだから」とティムと行動することを拒否してしまう。
せっかく心が通じ合う相棒になったのに、自ら袂を分かったピカチュウですが、あの日の事件現場で見つけた証拠がきっかけで真相にたどり着いたピカチュウはティムの元に直行、2人の連携で見事事件を解決に導きました。
ティムとピカチュウが、それぞれ異なるシーンで相手を拒むところが印象に残っていますが、「ピカチュウの正体がいなくなったティムの父親」ということをあらかじめ頭に入れたうえでもう1度ティムとピカチュウが初めて会ったシーンを思い返すと、ティムがピカチュウではなくハリーに反発するシーンに見えてきそうです。
興奮と感動のエンディング
ライムシティに渦巻く野望を阻止し街に平和を取り戻し、無事父と再会でき親子の絆も修復できたハッピーエンドを迎えた名探偵ピカチュウ。
ですが、ラストのエンディングもポケモンファン興奮&感動のエンディングになっていました!
ポケモンのメインテーマが流れる中、原作ゲーム画面のアニメーションから日本の漫画イラスト風に描かれたポケモンや人間キャラクターが次々登場するという最高のエンディングになっていました!
この日本っぽいエンディングで、ポケモンが海外でも愛されている人気コンテンツであることを、改めて実感しました。 みんなポケモン大好きなんですね。
総評
というわけでゴールデンウィークに見た「名探偵ピカチュウ」を見て印象に残ったシーンやら感じたことをダラダラ書いてみたわけですが…
ポケモン史上初の実写映画化ということで、リアル風味で描かれたポケモンたちは可愛いものから怖いものまで個性豊かで、かつ映画の世界観とも全く違和感なくマッチしていて本当にポケモンが実在しているかのように錯覚しました。
メインのピカチュウも、声がおっさんであるにも関わらず見ていくうちにそのキャラクターに惹かれ、ものすっごく愛着が湧くようになりました。
ストーリーも、ティムとピカチュウの関係性を軸にシンプルかつ熱く、最後にちょっとウルっとくる物語でとても楽しめました。
あとこれは後で知った情報ですが、日本語吹き替え版は、林原めぐみさんや三木眞一郎さん、梶裕貴さんなどアニメポケモンに出演経験がある声優さんが多く参加しているとのこと。
私は洋画の吹き替えはよほどのことがない限り見ない人ですが、もし機会があれば吹き替え版も見てみたいですね。
ストーリー、キャラクター、世界観どれをとっても最高で、もう1度見たいと思わせる映画でしたね。 ポケモン好きは見ないと絶対損だと思います!