9月に始まった仮面ライダービルドも、残すところあと3話となりました。
夏映画も今週に公開され、いよいよクライマックスが迫るビルドですが、ここでビルドの1年間の戦いを振り返ってみようと思います。
万丈並に語彙力が無くて、支離滅裂な発言も多いと思いますが、最後まで楽しんでいただければ幸いです。
今回は第1話~ライダーウォーズの第28話までをまとめます。
第1章 仮面ライダー、始動
本編開始から10年前、有人探査機が火星に着陸、1人の宇宙飛行士が未知の力を秘めた箱「パンドラボックス」を発見し地球に持ち帰った。
探査機の帰還セレモニーの最中、その宇宙飛行士がパンドラボックスに触れた瞬間、突如巨大な壁「スカイウォール」が出現、日本を分断した。
スカイウォールによって日本は東都、西都、北都の3つに分かれ、さらにパンドラボックスの光を浴びた者は好戦的な性格となり互いにけん制し合う状況が続いていた。
さらに東都で暗躍する謎の秘密結社「ファウスト」が、スカイウォールから漏れ出すネビュラガスを使った人体実験により生み出される怪人「スマッシュ」が人々を襲う事件が多発していた。
そんなスマッシュの脅威に立ち向かうのは、天才物理学者桐生戦兎が変身する戦士「仮面ライダービルド」であった。
戦兎は、仮面ライダービルドとして東都の平和を守る傍ら、東都首相氷室泰山の息子幻徳が所長を務める東都最先端物質学研究所にてパンドラボックスの解析を行っていた。
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しかし戦兎は過去の記憶を持っておらず、雨の中彷徨っていたところをカフェナシタのオーナー石動惣一に拾ってもらった。
惣一の娘美空は、戦兎の発明した浄化装置と腕についている金のバングルの力でネビュラガスの成分を浄化する能力を持っていた。
ビルドが倒したスマッシュの成分を採取し、浄化することで変身に使用するアイテム「フルボトル」となるのである。
また美空は日本で人気のネットアイドル「みーたん」でもあり、生放送でスマッシュなどの情報収集も担当していた。
そんなある日のこと、スマッシュ出現情報をキャッチし出撃する戦兎が出会ったのが、元格闘家の万丈龍我。
万丈は新薬のバイトで葛城巧という男の自宅を訪れたところ彼が倒れており、そのまま殺人の濡れ衣を着せられ投獄された。
その後看守の鍋島によって眠らされ、ファウストの実験体にされそうになったところで逃げ延びてきたのだ。
実は戦兎も謎の人体実験を受けたこと、そしてその場にいた謎の怪人「ナイトローグ」の記憶だけは残っていた。
自身の記憶の鍵を握っているかもしれないと思った戦兎は、万丈と共に逃亡、仮面ライダーは指名手配となった。
スマッシュにされて消滅した恋人香澄の思いを汲む万丈、人体実験の被験社にされたことで記憶を失った鍋島との再会、そして迫りくるファウストの刺客たちと闘いながら、戦兎の記憶の謎を探る2人。
そこに仮面ライダーの謎を追うジャーナリストの滝川紗羽、国内最大の重機メーカーでありファウストのスポンサーである難波重工会長の難波重三郎、そしてナイトローグと共に暗躍するブラッドスタークも加わり、少しずつこの国に潜む謎に迫っていく。
実はスカイウォールの惨劇の際にパンドラボックスからパネルが2枚抜け落ちており、1枚はファウスト、もう1枚は戦兎の秘密基地にあった。
秘密基地の方のパネルは惣一がファウストに捕らえられた美空を救出する際、ビルドドライバーと一緒に持ち帰ったものらしい。
ちなみに惣一は元宇宙飛行士で、火星でパンドラボックスを発見したのも、10年前の帰還セレモニーでパンドラボックスに触れてスカイウォールの惨劇を引き起こしたのも彼である。
このパンドラパネルにはフルボトルをセットすることができ、ファウストのパネルと合わせて20本のボトルをセットすると、核に匹敵する膨大な量のエネルギーが解放されるというが…?
そして戦兎の過去を知るという立弥曰く、戦兎と同じ顔の佐藤太郎という人物がいて、彼と共に結成したバンド「ツナ義ーズ」のメンバーだという。
そしてあの日に万丈が濡れ衣を着せられる直前に、佐藤太郎は新薬のバイトで葛城巧宅を訪れていたのだ。
葛城巧を殺したのは万丈ではなく戦兎なのではないか? 新たな謎が生まれる中、この事件のキーマンである葛城巧を調査することに。
葛城はかつて幻徳と共にネビュラガスの研究を行っていたが、人体実験を行ったために研究所を追われ、「悪魔の科学者」と呼ばれるようになったとのこと。
そして彼の残したメッセージを解読した戦兎たちは、実家のある北都へと向かう。
そこでスタークは、葛城巧こそがファウストの創設者であることを戦兎たちに告げる。
彼の母葛城京香は戦兎たちに巧の研究データを託す。 彼が保管していたデータには、「PROJECT BUILD」と題して仮面ライダービルドのシステムの詳細がまとめられていた。
そんな中、ファウストが東都先端物質学研究所に保管されているパンドラボックスを強奪するために侵攻を開始。
戦兎も実はファウストの一員だった研究員桑田の裏切りで、研究所の外へおびき出されてしまう。
スマッシュに変身した桑田は敗北するものの、最期に彼は「葛城巧は生きている!」と言い残し消滅した。 これが意味することとは…?
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ファウスト幹部のスタークはパンドラボックスの奪取に成功するも、ローグの意思に反して独断行動を起こしたため対立。
その隙をついてビルドはローグやスタークと激突するも、奮闘むなしくフルボトルもほとんど奪われてしまう。
更に東都首相の泰山が病で倒れたため、幻徳はついに東都首相代理の座を手にする。
その裏で紗羽は難波会長と接触し、ビルドのデータを提供していた…。
ボトルをほとんど奪われてしまい八方塞がりの一行。 しかし戦兎はここで、クローズドラゴンを使って万丈を仮面ライダーに変身させて対抗することを思いつく。
スタークとの戦いでハザードレベル(ネビュラガスに対する耐性を数値化したもので、例えば3以上になれば仮面ライダーに変身できる)が上昇しており、そして誰かを助けたいという思いがシンクロし万丈は仮面ライダークローズに変身。
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難波に用済みとなった紗羽が変化したスマッシュとナイトローグを撃破するほどの実力で、万丈の底知れぬ戦闘力を物語っていた。
そして紗羽は自身がスパイであることを戦兎たちに明かし、パンドラボックスとフルボトルを取り戻すためにファウストと戦う。
一方ファウストの存在が世間に知られることを恐れたローグは、幻徳の秘書で戦兎の上司であった内海成彰をリーダーの身代わりに仕立て上げ殺害。
そして記憶が戻った鍋島から明かされたスタークの正体。 それは…
その真相を確かめるべく、ビルドとクローズはパンドラボックス奪還のためスタークに戦いを挑む。
最後の浄化により誕生したオクトパスライトフォームでスタークを圧倒し、パンドラボックスをついに取り返す。
だがその夜、パンドラボックスとフルボトルを手にナシタを出る謎の影。
戦兎が後を追うと、そこにいたのは石動惣一であった。
そう、鍋島から告げられたスタークの正体は惣一であり、パンドラボックスを巡る戦いも正体に確証を持たせる(スタークは惣一のいない間に浄化し誕生したオクトパスライトフォームの存在を知らず、対処できないのであれば惣一である)ためであった。
惣一曰く仮面ライダーはパンドラボックスを開けるのに必要な20本のボトルの浄化に利用されていただけで、自身の娘にファウストの施設ではなくわざわざ浄化装置を使って浄化させていたのも「自分の力が平和利用されている」と思わせるためであった。
「仮面ライダーごっこ」をさせられたにすぎない事実を知り一度は圧倒される2人の仮面ライダーだがビルドの新たな力「ラビットタンクスパークリング」によってスタークを撃破。
しかし惣一は生きており、葛城巧のデータに秘められた「アレ」を戦兎なら完成させることができると確信し、必要なのは2人の成長であること、ローグの正体が氷室幻徳であることを明かし去っていった。
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自らの正義のために戦うことを決意した戦兎と万丈の前に、新たな脅威が立ちはだかる。
かつて東都先端物質学研究所の研究員であった最上魁星は並行世界があることを突き止め、ネビュラガスとエグゼイドの世界のバグスターウイルスを組み合わせて「カイザーシステム」と「ネビュラバグスター」を生み出した。
さらに並行世界移動装置「エニグマ」の力で、エグゼイドの世界の、財団Xの研究員の最上魁星と融合することで不老不死の存在「バイカイザー」になろうとしていた。
当時彼の助手だった葛城巧はその野望を知り、エニグマでエグゼイドの世界へ飛び、ビルドの姿でエグゼイドの成分を採取し、浄化することでエグゼイドフォームに変身するためのボトルを生み出した。
尤も、現在のビルドである戦兎はエグゼイドの成分を採取したことなど知らないはずだが、成分を封じ込めたボトルを持っており…
最上の野望を阻止するべく仮面ライダーたちが立ち上がり、彼らの活躍により2つの世界の平和は守られた。
一方幻徳はスタークが持ち去ったパンドラボックスを回収しようと戦兎・龍我と激突するが敗北、さらに父泰山にファウストの幹部であることを知られてしまう。
だがここで幻徳は、惣一から教えてもらった戦兎の秘密をついに暴露する。
桐生戦兎の正体、それは悪魔の科学者と呼ばれ、万丈に殺されたと思われていた葛城巧であった!
ファウストを創設したとされる巧だが、人体実験を繰り返すファウストから抜けるとスタークに明かした際、そうはいかないとスタークは巧を気絶させる。
次に新薬のバイトと称して呼び出した佐藤太郎を殺害し、2人の顔を入れ替え太郎の顔となった巧の記憶を消した。
その後惣一は葛城巧が万丈に殺害されたと虚偽の通報をし、彼を逮捕させた。
そして惣一は町の一角に放置し、あたかも記憶喪失の青年を見つけたかの体で彼をカフェに迎え入れたのである。
つまり葛城巧の頭脳と佐藤太郎の顔を持つ男、それが桐生戦兎なのである。
自身がファウストを創設し、ネビュラガスの人体実験を行った悪魔の科学者であることを知った戦兎はショックを受ける。
そんな中、ガーディアン(戦闘員)やスマッシュが東都を襲撃。 自身の正体を知り戦意喪失した戦兎だったが、万丈の激励で奮起。 スマッシュ軍団を撃破したのだった。
勝利したもつかの間、首相代理だった幻徳から驚くべき事実が明かされる。
実はこの少し前に、幻徳は北都・西都の首相に「もうキツネとタヌキの化かし合いはやめにしませんか?」と挑発しており、その挑発に乗った北都首相の多治見喜子が東都に宣戦布告したのだった。
つまりこのガーディアンとスマッシュ軍団は北都製のものであり、これまでにない強敵たちの襲撃は新たな物語の幕開けを告げるのであった。
戦争の始まりだ…!
第2章 ライダーウォーズ開戦
核兵器をも超える強大なエネルギーを秘めたパンドラボックスを巡り、北都が東都に侵攻し戦争が勃発した。
パンドラボックスを開けるためには、10本のフルボトルがセットされたパンドラパネル6枚(つまりボトルは計60本)が必要であり、北都と西都はなぜか浄化済みのボトル20本とパネル2枚をそれぞれ所持していた。
つまり東都のボトルとパネル、そしてパンドラボックスを手に入れれば強大な力を我が物にできるというわけである。
幻徳は仮面ライダーを軍事兵器として利用することを発表、仮面ライダーに変身できる戦兎と万丈は北都と戦うよう言われるが、2人はあくまで東都を防衛するために戦場に身を投じることとなる。
北都侵攻の第一の矢となったのはハードスマッシュ。
北都三羽ガラスと呼ばれる赤羽、青羽、キバがフルボトルを体に挿すことで変身するスマッシュで、自我を保ったまま変身できる強敵。
新たな強敵、ハードスマッシュに対抗するため戦兎は巧の残したデータを解析し、新たなる変身ベルト「スクラッシュドライバー」とスクラッシュゼリーを開発していた。
スクラッシュゼリーはネビュラガスの成分をゲル状にしたもので、ビルドドライバーを上回るパワーを発揮できるが、ネビュラガスの影響を直接受けるため変身し続けていると制御できなくなり暴走する危険をはらんでいた。
軍事利用されることを危惧した戦兎は完成させたスクラッシュドライバーをあえて封印していたが、三羽ガラスに勝利するため、戦兎を守るために万丈がこれを使い仮面ライダークローズチャージに変身。
その圧倒的な実力でハードスマッシュを一度撃破するも、彼らの前に1人の男が現れる。
彼の名は猿渡一海。 三羽ガラスが「カシラ」と呼び慕う北都軍の実質的なリーダー格である。
そして彼の手には、なんと戦兎しか作れないはずのスクラッシュドライバーが握られていた。
実は戦兎たちがいない間に惣一=スタークがスクラッシュドライバーのデータをコピーし北都に横流ししており、難波重工が北都の戦力として完成させていたのだ。
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実はスタークに助けられ、難波重工の窓口となった内海に対し幻徳が「なぜ北都がファウストのノウハウを得ているのか」問うが内海は答えなかった。
一海は広大な農地を持つ大地主の息子で、三羽ガラスたちもまた彼の下で働いていたが、スカイウォールの惨劇により土壌が変化し作物が育たなくなってしまった。
私財を投げうってでも働いたが状況は好転せず、貯金も底をつき困り果てていたところスタークに声を掛けられ改造手術を受け、北都の兵器として戦うことを決意した。
ハザードレベルも戦兎らを上回るほどにパワーアップしたが、その代償として一海は三羽ガラスに関する記憶が消えた…というのは嘘であり、3人に気を遣わせないためである。
しかし一海は、彼らが戦うのはあくまで東都の軍勢や仮面ライダーだけであり一般市民が巻き込まれるのを良しとしない。 そのため彼も戦闘時の言葉に反して根っからの悪人とか戦闘狂とかそういうのではない。
三羽ガラスたちもまたカシラを心から慕っており、敗北すれば肉体が消滅するリスクがあるにも関わらず、カシラ自身は拒否したにもかかわらずカシラの力になるためにハザードスマッシュに強化される道を選んだ。
強敵グリスにクローズは暴走、そして三羽ガラスはパワーアップし、ハザードレベルで1人取り残される戦兎。
そんな戦兎の前に現れるスタークが差し出したのは、三羽ガラスのパワーアップにも利用した禁断のアイテム「ハザードトリガー」であった。
ハザードトリガーはビルドドライバーにセットすることでハザードフォームとなり、大幅なパワーアップを遂げることができるが、変身が長引くと脳が刺激に耐えられなくなって自我を失い、目に映るものすべてを破壊するだけの殺戮マシーンと化してしまう。
そんな戦兎に追い討ちをかけるように、戦争を起こした元凶とも言える幻徳の指示により、三羽ガラスとグリスを罠にはめたすきに万丈率いる東都軍が北都への侵攻を開始した。
もし彼の思惑通り北都へ侵攻してしまえば、これまで防衛を続けていた東都は戦争を受け入れたことになってしまう。
だが美空のバングルの力で氷室泰山は回復、侵攻を指示した幻徳に親子の縁を切ると言い渡される。
だがここで終われない幻徳はナイトローグに変身、パンドラボックスを手に逃亡するがあえなくビルドに敗北。
幻徳は「まだここで終わらない」と言い放ち、どこかへと去っていった。
パンドラボックスを取り戻した戦兎は、万丈を止めるため、戦兎はついにハザードトリガーを使うことを決意、ラビットタンクハザードフォームとなり戦いに臨む。
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だが戦兎とて1人の人間。 ハザードトリガーの刺激に耐えられずオーバフロー、暴走状態に陥ってしまう。
そしてハザードスマッシュとの戦いでスタッグハザードスマッシュに致命傷を与え、青羽は消滅したのだった…。
自身の手で人を殺めてしまった戦兎は罪悪感と喪失感に支配され、何もできない状態になってしまった。
そんな中、泰山から東都と北都との代表戦により勝敗を決すると決まり、東都代表として出場してほしいと依頼されるが、完全に戦意喪失した戦兎は一度は拒否。
その後惣一に呼び出され、戦う覚悟が甘かったことを指摘されるが、痛くても苦しくても、東都や仲間を守るために戦う覚悟を決めた戦兎は、スタークが持ち出した北都と西都のボトルを使って代表戦までの1週間でトレーニングを開始した。
その後も実は北都のスクラッシュドライバーを開発していた内海との特訓と実験でハザードトリガーの強制停止装置を開発。
この装置はボタンを押すことでハザードトリガーの出力を強制的にアップさせ、戦兎諸共ハザードトリガーを破壊する自爆スイッチのようなものだった。
戦兎は美空にこの強制停止装置を半ば強制する形で持たせ、万が一自分が暴走した時に押してほしいと告げた。
そして迎えた代表戦当日。 ビルドはフルボトルを使った多種多様な戦略やラビットタンクスパークリングで挑むも、やはりグリスには敵わない。
ついにビルドはハザードフォームに変身、グリスを圧倒し、ついに撃破した。
代表戦に勝利したビルドであったが、ハザードの暴走は止まらない。 あわや美空が停止装置のスイッチを押すかと思われたその時、クローズチャージがすんでのところで割って入りビルドを制止、最悪の事態は避けられた。
さらにクローズチャージは力を制御できるようになり、緊迫の代表戦は終わりを告げた。
だが終戦の余韻に浸る間もなく、今度は西都が北都を襲撃、制圧したと知らせが入る。
西都首相の御堂正邦は東都と北都の代表戦の隙を突き、新兵器を北都に侵攻させていたのだ。
北都のピンチに黄羽は人質を助けるため単独で北都に戻る。
そこに現れたのは鷲尾風と雷の兄弟。 雷の手にはどこかで見覚えのある紫の銃が握られており…
2人はオウルハザードスマッシュの前で新たなる兵器リモコンブロス&エンジンブロスに変身。
このブロスは平ジェネFINALで戦った最上魁星のカイザーシステムを内海が改良を加えたものである。
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鷲尾兄弟の見事なコンビネーションに黄羽は敗れ大ダメージを負い、逆に拘束されてしまう。
この一部始終を一海たちに見せつけ、御堂は「人質を助けたければ西都の兵器となれ」と要求する。
一海と赤羽は北都の人々を救うため北都へと舞い戻る。 一方の戦兎と万丈はスカイウォール付近のスカイロードにて待機。
北都へ戻ってきた2人はブロスと激突、黄羽を連れてスカイロードへと戻ろうとするが撃ち落とされ、その後の戦闘で黄羽はグリスをかばい消滅した。
その後は赤羽の機転でスカイロードに到着、ビルドとクローズチャージも加勢し戦闘開始。
だがその戦闘の最中、紫色の謎のライダーが乱入、東都と北都の仮面ライダーを圧倒した。
変身解除し、その仮面の奥から現れたその顔は…
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東都を去り、西都のライダーとなった氷室幻徳だった!
戦兎と敗れ泰山と親子の縁を切られ、東都を追われた幻徳は難波の窓口である内海と接触、俺を仮面ライダーにしろと要求。
しかし内海はかつてファウストの身代わりとして始末された恨みを晴らさんとばかりに幻徳に土下座を要求、手を踏みにじった挙句に鎖で拘束される。
ちなみに内海はこの時に幻徳から奪ったトランスチームガンでネットムービーでナイトローグに変身した。
その後スタークに「最強の仮面ライダーにしてやる」とスクラッシュドライバーを与えられるも適合できず倒れる。
危うく始末されると思ったその時幻徳の中の何かが燃え上がり覚醒、西都の仮面ライダー「仮面ライダーローグ」となったのであった。
「地獄を味わってきた」幻徳は最強の仮面ライダーとして自らの力で国をまとめ上げるという野心の成就のため、戦兎たちに勝利しようとする。
その後はパンドラボックスの隠し場所をスパイを通じて知り、奪取のために鷲尾兄弟とともに東都官邸に侵攻、パンドラボックスを奪う。
スカイウォールの付近でビルドたちと戦うも実力の差は歴然。
ハザードフォームすらも圧倒するローグに敗北寸前と思われたその時、意外な人物が彼らの前に現れる。
そこにいたのはなんと美空。 しかし何だか様子がおかしい。
瞳を緑色に輝かせ、バングルがはめられた手をかざした次の瞬間、スカイウォールに穴を開けローグたち3人を西都へ追い返したのだった。
一体何が起こったのか? そう考える暇もなく美空は謎の声で「エボルト…」とつぶやくとそのまま気を失い倒れた。
美空のおかげでどうにか窮地を脱した戦兎たちは、惣一から「難波チルドレン」の存在を聞かされる。
難波チルドレンとは、難波重工の会長である重三郎が身寄りのない子供たちを集め、洗脳教育を施した人物たちであり、彼らは難波に絶対の忠誠を誓い、そのためなら命もなげうつ覚悟であった。
西都の戦力として加えられた鷲尾兄弟や内海成彰も実は難波チルドレンであり、彼らは国内の様々な場所で暗躍していた。
そこで戦兎はパンドラボックスのありかを西都に漏らしたスパイをあぶりだすべく偽の隠し場所を政府役人に教える。
これにより政府役人の増沢という男が難波チルドレンであることが判明し、にせの保管場所におびき寄せられたブロスと激突するが、別のスパイにより本当の隠し場所がばれてしまい、そこにローグが向かう。
万が一のためにと見張りをしていた赤羽がキャッスルハザードスマッシュに変身するも、ローグの圧倒的な実力差で追い詰められてしまう。
一海たちが到着した頃には時すでに遅く、赤羽は消滅し三羽ガラスは全滅した。
3人はかたき討ちのため、そしてパンドラボックスを守るために仮面ライダーに変身、ローグに立ち向かう。
しかし3人がかりでもローグは優勢を崩さず、ハザードフォームに変身したビルドでさえ軽くいなしパンドラボックスの奪取に成功した。
暴走するビルドは美空にも襲い掛かるが、バングルから放たれた謎の光により正気を取り戻した。
パンドラボックスを手中に収めた西都は東都との代表戦を提案。 勝利した方がパンドラボックスと全てのフルボトルを手に入れ、この国の支配者として君臨するのだ。
来る代表戦に備え、戦兎は美空の力でハザードフォームの力を制御するための新アイテムと新武器の開発に乗り出す。
そして一海もまた、自身の故郷である北都を西都の支配から解放するため、戦兎や万丈と共に戦うことを決意。
しかしパンドラボックスのありかを教えたスパイの正体は謎のまま。 一体誰が…?
そして1週間後、東都と西都の代表戦が開幕する。
今回はそれぞれから代表を3人選び、1対1のバトルを行い、勝利数が多い方が勝者となる。
まずは第1戦、仮面ライダーグリスVSエンジンブロス。
エンジンブロスの力に圧倒されそうになるも、志半ばに散っていった三羽ガラスたちの思いを燃やしたグリスがエンジンブロスを撃破し、第1戦は東都の勝利。
第2戦はクローズチャージVSヘルブロス。
かつて戦兎が戦ったバイカイザーのように、エンジンブロスとリモコンブロスの力を融合させたヘルブロスが相手となるも、登場する戦士の中では最もハザードレベルの上昇スピードの速いクローズチャージが相手ではあっという間にクローズチャージが優勢となる。
しかしヘルブロスが「自分たちが負ければ難波会長に処分される」という嘘をついたことでクローズチャージはためらい、その隙を突かれて敗北。
第2戦は西都の勝利となり、代表戦の勝敗は最終戦のビルドVSローグの戦いに委ねられた。
自身が葛城巧だったころに作ったビルドドライバーやハザードトリガーが兵器として利用され、そのせいで戦争で多くの犠牲者を出したことを幻徳に避難されるが、戦兎はそれでも科学の力を信じ、皆の思いに応えるため闘うことを決意。
ハザードの力を自分のものにするために開発した新アイテム「フルフルラビットタンクボトル」で、ビルドはラビットラビットフォームに変身し、ハザードの力を保持したまま暴走せず、ローグにダメージを与える。
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これで皆も視聴者もビルドの勝利を確信したその時、御堂と共に観戦していた難波会長のもとに1人の人物がやって来る。
それは戦兎たちのサポートをしてきた滝川紗羽。 実は彼女も難波チルドレンであり、スパイとして戦兎たちに接触していたのだ。
彼女は戦兎の生み出したラビットラビットフォームのデータを内海に渡す。
彼女が届けたデータをローグのスクラッシュドライバーにダウンロードしたことでラビットラビットフォームの攻撃をすべて攻略し、一転してビルドが劣勢に立たされる。
虚栄心と自尊心だけで結局何も手に入れられず敗北続きだった幻徳だが、今度こそ自身の力で国をまとめるという決意のもと、ビルドを倒そうとする。
2人の戦いを固唾を飲んで見守る美空と万丈のもとに、紗羽が現れ自身が難波重工のスパイであったこと、かつて利用された鍋島の家族が難波重工によって人質に取られていることを告げる。
しかし鍋島一家はグリスの活躍により救出され、それを知った戦兎は同じくラビットタンクボトルを使い、今度はタンクタンクフォームに変身。
そう、ビルドの強化フォームは1つではなかったのである!
実は新アイテムの開発中、紗羽が直接難波チルドレンであることを明かしたことで戦兎は知っており、同時に紗羽は戦兎たちを家族のように思っていること、そして戦兎も仲間を信じることは当たり前と返した。
紗羽がスパイとして潜入していることを知った戦兎はラビットラビットフォームのデータだけを難波に渡し、代表戦で時間稼ぎをしているスキに鍋島の家族を救出したらデータの無いタンクタンクフォームで反撃する作戦を取った。
愛と平和のために。
たとえもろく弱い言葉でもその信念を信じ戦う戦兎がローグを圧倒し、ついにビルドが勝利。 代表戦は東都が勝利した。
代表戦の一部始終を見守っていた泰山は、一度は縁を切った幻徳に東都に戻って来いと手を差し伸べるが、その手を取れず幻徳はどこかへと去っていった。
一方、長らく自身の野望のために暗躍した御堂であったが、潔く敗北を認めパンドラボックスとボトルを東都に返還しようとする。
だがそれを良しとしない難波会長は「そんなものは反故にしてしまえ」と一蹴するが御堂は拒否。
するとスタークが現れ、なんと御堂を殺害。 その後スタークの能力で難波の顔を御堂に変化させる。
これから難波会長が御堂首相に成りすまし、自らの野心を満たすためについに動き出す。
東都、北都、西都の戦争を終え、次は難波重工、そして「あの男」の暗躍が始まろうとしていた…。
「難波重工が、本気の戦争を教えてやる…!」
To be continued…